ゲーム『ライフイズストレンジ』人生の選択を変えたい衝動を揺さぶった3日間
Amazon評価★4のライフイズストレンジ買ってみました。時間を巻き戻して未来を変える高校生の物語。 pic.twitter.com/Um61Blti5w
このゲームをクリアするまでの3日間。人生の選択についてこんなに考えさせられるとは思わなかった。
「あの時、別の道を選んでいたら別の人生があったのかもしれない。今よりもっと幸せになっていたのかもしれない」
普段からそう考えることは多いし、いたって普通の事で、今だって常に答えを探してる。あなたの選択は間違っていないって言われたいと思ってる。
そういう気持ちが、
うわァァァア!!!
ってこのゲームで爆発した。
メイン構成は、プレイヤーが選択する行動・言動によって、この先の未来が変わるバタフライエフェクト。
主要登場人物は、パッケージに載っている主人公マックスとその親友クロエの二人。
クロエが、ある事件に巻き込まれた事をきっかけにマックス(プレイヤー)は突然手に入れた超能力を使って、あらゆる事件を解決へと導いていくストーリーです。
ってこれ以上、私がストーリーをグダグダ喋ったところでつまらないので、よかった点を一気にまとめて紹介します!
・操作がめちゃくちゃ楽!
映画のようなストーリーが楽しめるゲームがしたかったので、操作感にちょっとでも面倒って感じることがあれば、ストーリー以前に進めるのが億劫になっちゃうんですが……すごい、ちょうどよかったです。
主人公をスティック移動して
気になるところがあれば、
◯とかボタンを押すだけ。
めちゃくちゃ大切な選択を迫られた時も◯とかボタンを押すだけ。
んでもって謎解き要素もあったりして。
とにかく操作感がめちゃくちゃ楽だから、ストーリーと選択肢に集中して楽しめました。
・親友「クロエ」のことを好きになっていく
そもそもの本筋、ストーリーが楽しめなければお話にならないのですが、これは間違いなかったです。
二人の関係について少しだけ触れると、主人公マックスは5年ぶりに親友クロエと再会することになります。
クロエは実父を亡くしていて、母が再婚した義理の父のことを「クソオヤジ」と呼ぶ不良少女。片腕には刺青してるし、髪は青く染めているし、言葉遣いが汚い。主人公マックスとは正反対の性格なのだけれど、困難を超えていく度に絆がどんどん深まっていって、いつの間にか私がクロエを守らなきゃ!!!って完全にのめり込みます。
おまけにクロエの影響か、マックスも垢抜けてきて可愛く見えてくる。
この二人だからよりストーリーが輝くし、選択をする時にものすごい悩ませてくれる。
クロエの実父が亡くならないように過去を変えた時なんか……
・やっぱり、バタフライエフェクトいいわ〜
ストーリー構成が良いから言える結果論でもあるのだけれど、プレイヤーのたった一つの選択肢によって未来が、いとも簡単に変わってしまうバタフライエフェクトはやっぱり好きです。加えてマックスが手に入れた超能力っていうのが、時間を戻せる力なんです。
「時間を戻す」
「選択肢を変える」
現実では絶対的に不可能なこと。味わってみたい最高の体験ができます。
でもこのゲーム、選択が失敗したかどうかの答えが、実はその場では分からない演出が多い。一人の命が救えなかったとしてもそのままストーリーが進んだり。
現実では不可能な能力を使っているし、てゆかゲームなんですけど、現実とリンクするような瞬間にゾッとしてしまいます。
何もしなければスルーしてしまいそうな隠れ要素もあって、その小さな気遣いを選んだことによって人の命を救ったり、その先の未来を大きく左右します。
そのほかに写真家を目指している彼女は、写真スポットを見つけて撮影をして集める、おまけコンテンツも含まれていて。
あえてなのか、CG技術はちょっと古めな感じ。でも違和感ないし、むしろ味があって、映像の演出に関しても私は好きでした。
このゲームが伝えたかったこと
ここからは、私なりの解釈。
バタフライエフェクトにありがちな
「慎重に後悔のないように選択していこう」
というメッセージ性よりも私はこう感じました。
今まで選択してきた道が
間違っていたか
正解だったかを決めるのは、
自分自身。
辛いことも
苦しいことも
生きていれば必ず訪れる
から大事なのは
乗り越える強さを持つこと
……だからこそ、3日間かけてクリアした結果がハッピーエンド、バッドエンドどっちだったか?
という単純に白黒はっきり決まるゲームではなかったと思った。というか、それで納得した。
最後の選択肢、本当に悩みました。
このバタフライエフェクトの構成、よく出来ていて泣かせてくれます。
これ、すでに続編が発表されてるんです。
過去の話らしい。
楽しみでしょうがないです。
おまけ
最後の選択肢について
ゲームのエンディングに関わります。
二人がエンディングを迎えたとき、最後の選択肢選ぶのがとても辛かった。
悩んだ挙句、ネット検索に頼ってしまった私。そこで結局どちらを選んでも「バッドエンド」という口コミを見かけました。
確かにどちらを選んだとしても、絵で描いたような幸せな未来ではなかった。
でも私はバッドエンドだと一概には言えない、というか言いたくなくて。犠牲にした最後のマックスの顔は忘れられない。
人生ってハッピーかバッドかってそんな簡単な言葉で決まるものじゃないって、そう感じさせてくれる最後までメッセージを強く残したゲームだったと思います。
スクウェアエニックスさん、ありがとうございました!